9 3月 2021 - 08:09
イラン外務省報道官、「イラン・米問題は、シグナルの発信がテーマではない」

ハティーブザーデ・イラン外務省報道官が、「イラン・アメリカ間の問題になっているのは、シグナル発信のようなテーマではない」と語りました。

ABNA24 : ハティーブザーデ報道官は8日月曜、定例記者会見で、アメリカの核合意復帰に関してイラン側からプラスのメッセージを受けとったとする、フランス人外交官の主張についての、イラン国際通信・イランプレスの質疑に回答し、「実際のところ、イランとアメリカの問題となっているテーマは、米国による国連安保理決議2231の規定に定められた内容の効果的な実施と、制裁の完全な全廃だ」と述べています。

また、ローマ教皇フランシスコのイラク訪問および、これに対するイランの見解に関しても、「この訪問は極めて素晴らしい、建設的なものだった。イラクは今日、国民の勇気と宗教的権威の知恵、そして過激主義に反対する人々の聖なる流血によって、今日教皇も訪問できる安全な空間となることができた。今回のローマ教皇のイラク訪問や同様の外遊が示すメッセージは、イラクが安全であり、平穏を取り戻したというものである」としました。

さらに、イラクのシーア派最高権威のスィースターニー師とローマ教皇の会談についても、「この会談は、宗教間の対話や宗派の歩み寄りを示すものであり、そのメッセージは、暴力や過激主義を求める輩とは異なり、対話、平和、友情、文明間の協力以外のものを持たない」と語っています。

最後に、スィースターニー師の位置づけに関しても、「地球規模の問題解決や制裁解除において信仰が果たす役割や正義への注目、パレスチナ人の権利回復への努力など、このシーア派最高権威者のメッセージは極めて重要なものだ」としました。

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